サン・ディエゴでナット・ヤングが
世界タイトルを獲得した翌1967年、
シドニーエリアではかつてないほど
サーファー/シェイパー間での
デザイン競争が過熱してきた。
The Hot Generation (1967) - Classic Surf Film Trailer
その流れはオーストラリア以外の地域、
これから世界のサーフィンの主戦場となる
ハワイでも同様に発生していた。
従来よりも短いボードに乗るアイディアは
以前からいくつもの地域で試されていた。
しかしそれはマニアの楽しみであり
ショートボードレボリューションの特徴は
シェイパーやライダー、マスコミから
一般サーファーに至るまでの全てが
同じ方向を向いていた事だった。
そんな中、ボブ・マクタビッシュや
ナット・ヤングなどはVee Bottomと呼ばれる
デザインを作り始めた。
Vee Bottomボードのデザインの特徴は
ロングボードをぶった切ったような形状で
ターン性能の為テールの面積を増加し
そのボトムは切り返しを良くする為
V型のパネルに形成されている。
ワイドポイントは回転性の為後退し
従来よりさらにハイアスペクト形状の
フレックスフィンを装着している。
ちなみにこのVee Bottomデザインも
グリノーのアドバイスにより
誕生したという説がある。
ボードの長さは8フィート台から始まり
やがて7フィート台に突入した。
しかしノーズライドの性能も考慮された為
ノーズ形状はまだ丸く
ボードの長さも依然長めであった。
Vee Bottomのターン性能は凄まじく
他のオーストラリアのシェイパーはもとより
カリフォルニアでも様々なシェイパーが
Vee Bottomのボードを作り出した。
BOB McTAVISH surfing in FANTASTIC PLASTIC MACHINE 1969
しかしこのデザインには落とし穴があった。
満を持してハワイに出陣した
オージーサーファーのVee Bottomは
莫大な水量を誇るサンセットの波には
全く通用しなかったのである。
上の動画でもよく見てると
テールが滑っている場面があります。
後日マクタビッシュはデザインの失敗を認め
彼等は次なるデザインの開発へと進み
Vee Bottomは1968年以降に
開発が進む事はもう無かった。
しかしこのデザインの失敗が
Hullの誕生のきっかけに繋がっている。
あと少しで
Hullの登場ですよ!
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