サーフィン時の死亡事故と言うと
- カレントに流された
- 波にのまれた
- テトラに挟まれた
- サメに襲われた
等の”原因が目に見えて分かり易い物”が認知されやすい。
だが、実際の死亡事故のニュースを調べてみると
どうもそれだけではないような気がする。
サーフィンを含むマリンスポーツ等の事故は
海上保安庁が年単位でまとめて統計資料を作成している。
ここではその資料から抜粋してサーフィン時の事故を考えてみる。
昨年(平成29年)における全国のサーフィン中の事故者は52人で
死亡・行方不明者は8人。
年齢別の発生人数は40歳代が最も多く
20歳代、30歳代、50歳代がほぼ同数で続く。
月ごとの発生件数は7~9月の3か月間が突出して多い。
ちょうど今の時期が要注意時期である。
曜日ごとの発生件数は土日が多い。
特に日曜日が圧倒的に多い。
事故の内訳は負傷が最も多く、次いでカレント等に流された帰還不能。
その後に病気と溺水が同数となっている。
原因についてだが自己の過失が67%と最も多いが、他人の過失も10%ある。
恐ろしい事に不可抗力の割合の方が他人の過失より多い。
これらの資料からは分かるのは
サーフィン全体の事故の内訳という側面が強いが
実際報道されるのは圧倒的に死亡事故の方が多い。
次に今年報道された千葉県におけるサーファーの死亡事故を取り上げてみる。
産経ニュース-2018/07/2727日午前7時5分ごろ、千葉県いすみ市の太東海水浴場の沖合約50メートルで、女性とサーフボードが浮かんでいるのをサーフィンをしていた男性が見つけ、119番通報した。駆け付けた救急隊が救助したが、搬送先の病院で死亡が確認され ...
サーファー男性死亡 館山
千葉日報-2018/03/1111日午前7時半ごろ、館山市布沼の平砂浦海岸から沖合約40メートルで、サーフボード上でうつぶせになり海面に顔をつけた状態 ...
水難事故で女性死亡一宮の海岸
千葉日報-2018/04/08
山武でサーファー死亡千葉市の男性千葉日報-2018/04/108日午前8時10分ごろ、山武市本須賀の本須賀海水浴場で「サーフィン中に友人男性が溺れ、浜に引き上げたが意識と呼吸がなく心肺蘇生中」と男性から119番通報があった。
テトラやカレントが原因の物は対策が取りやすいが
どうも原因がはっきりしない死亡事故が多いように思える。
自分はプロファイリングの専門家ではないので誤っている可能性もあるが
それらの事故については
- 午前7~8時に発生
- 意識を失っていた状態で発見される
- 周りは体調急変等に伴う前兆を察知してない
などの特徴が見受けられると感じた。
亡くなられた方にいずれも持病があった可能性もあるが
この手の海難事故で司法解剖の結果まで追って報道されることはほぼないので
事実確認は困難である。
また仮に持病があったなら
当人がサーフィンという肉体的にかなり負担が大きいスポーツを
あえて選択するのか?という疑問も残る。
以上の点を踏まえると
これらの原因がはっきりしない死亡事故は
単なるサーフィン時の死亡事故というより
サーフィン中の突然死と言えなくはないだろうか?
続く。。。